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小林よしのり
2015.10.2 11:59メディア

「それでも僕は帰る」は凄い映画だ


渋谷アップリングで上映されている『それでも僕は帰るーシリア

若者たちが求め続けたふるさと』を切通理作氏と一緒に見た。

シリアの若者たちの反政府闘争が、デモの段階から、あっという

間に武装闘争に転化する様子が、実に興味深かった。

 

日本の若者の安保法制反対デモなど、赤ちゃんのお遊戯に等しい

ことがよくわかる。

日本がアサド政権のような独裁体制なら、若者は誰もデモなど

しないだろう。

シリアでは、デモは簡単に武力闘争に発展し、「殺害予告」では

なく、実際に続々「殺害」されるのだから。

 

そして若者が安易に「民主化」を求めることの愚かさも、さらに

アメリカの安易な「民主化」支援の罪も、共に感じてしまう。

例え独裁であっても、秩序こそが平和である。

日本の若者や、自称保守にも、リベラル知識人にも、誰もこの

真実が分かってなさそうだが。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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